2017年竣工
大阪府堺市
間口5.4メートル、奥行19メートル、敷地面積31坪の敷地に建つ、
延床面積が約20坪の小住宅です。しかし、これらの数字のイメージ
を裏切る内部空間の広大さです。その秘密は屋根を外断熱仕様とし
て勾配屋根の小屋裏スペースを全て室内側に取り込んで空間を広げ
た結果でした。更に部屋どおしは細かく区切らずリンクさせてゆく事で
単純な吹き抜けとは違う空間の『拡がり』を感じつことが出来ます。ま
た、間接照明を効果的に組み入れることで、空間の境目が消失して
頭脳で感じる広大さを、知覚できるようになっています。余剰な空調ロ
スを低減するためのシーリングファンは暖房時には室内空気を攪拌し
て温度差を無くし、冷房時には気流を加えて過剰な冷却を防ぎます。
将来を見据えて、建築はコンパクトに造っておいて住宅用コージェネレ
ーションシステム(エネファーム)、温水床暖房システム、太陽光発電
等々、先進の設備機器を導入して室内の快適性を優先した住宅です