BLACK CUBE

2012年竣工
大阪府東大阪市

延床面積44坪の2階建て木造建築、設備的な特徴とし
てはスラブ蓄熱輻射暖房を採用した住宅です。始まりは
1通のメールでのお問い合わせでした。床が傾き始めて
いる、というのと暖かい家にするにはどうすればいいか
という、という内容でした。早速、現場にお伺いしてヒ
アリングさせて頂きました。確かに床面には歩いても分
かるくらい勾配が付いていて、また補正する工事もされ
ていて建売住宅を購入されてからの長年のお悩みだった
ようでした。敷地は盛土の造成がなされた土地で、恐ら
く地盤に必要な地耐力が足りないのに適切な措置をしな
いまま工事を進めて販売したのでしょう。断熱性もほぼ
無いに等しい劣悪な状態、様々な問題点が有り建て替え
を希望されていたので、参考プランを作成、気に入って
頂いたので設計監理契約を結びました。既存建物を解体
して地盤調査をすると案の定、地耐力が足りず湿式柱状
改良工事で地盤補強しました。此の敷地は生駒山麓にあ
って生駒市の真反対、同じような寒冷地、普通の断熱で
はご満足がいただけないだろう、という事で『スラブ蓄
熱輻射暖房システム』をお勧めしました。全館空調と違
ってイニシャルコストも安くシステムも単純なので故障
がほぼ無く、将来に亘りメンテナンスフリーであること
が長所です。半年、1年、2年と点検にお伺いするたび
此の暖房方式を絶賛されるので推奨させて頂いて良かっ
たと、こちらも嬉しくなりました。8年後の先日、ご実
家の改修工事の件で久し振りにお会いした時も、変わら
ず此の暖房方式を大層、気に入っておられました。