延床面積44坪の2階建て木造建築、設備的な特徴としてはスラブ蓄熱輻射暖房を採用した住宅です。
始まりは1通のメールでのお問い合わせでした。床が傾き始めている、というのと暖かい家にするには
どうすればいいかという、という内容でした。早速、現場にお伺いしてヒアリングさせて頂きました。確か
に床面には歩いても分かるくらい勾配が付いていて、また補正する工事もされていて建売住宅を購入さ
れてからの長年のお悩みだったようでした。敷地は盛土の造成がなされた土地で、恐らく地盤に必要な
地耐力が足りないのに適切な措置をしないまま工事を進めて販売したのでしょう。断熱性もほぼ無いに
等しい劣悪な状態、様々な問題点が有り建て替えを希望されていたので、参考プランを作成、気に入っ
て頂いたので設計監理契約を結びました。既存建物を解体して地盤調査をすると案の定、地耐力が足
りず湿式柱状改良工事で地盤補強しました。此の敷地は生駒山麓にあって生駒市の真反対、同じよう
な寒冷地、普通の断熱ではご満足がいただけないだろう、という事で『スラブ蓄熱輻射暖房システム』を
お勧めしました。全館空調と違ってイニシャルコストも安くシステムも単純なので故障がほぼ無く、将来
に亘りメンテナンスフリーであることが長所です。半年、1年、2年と点検にお伺いするたび此の暖房方
式を絶賛されるので推奨させて頂いて良かったと、こちらも嬉しくなりました。8年後の先日、ご実家の
改修工事の件で久し振りにお会いした時も、変わらず此の暖房方式を大層、気に入っておられました。