岡場の家

2006年竣工
兵庫県神戸市北区

3社の設計事務所による設計コンペの結果、ご縁合って
設計監理契約させて頂きました。敷地面積106坪、延床
面積65坪、という規模は当時としては数件しか経験が有
りませんでしたが、此の仕事での経験は後の大型住宅の
設計への自信に確実に繋がりました。また性能的にはQ値
C値を算出、測定する2度目の高気密高断熱仕様の設計、
そしてお施主様のご推薦で初めてスラブ蓄熱輻射暖房シ
ステムを導入しました。山形県のベンチャー企業が推進
していた暖房システムで余りの快適さに、以降のお施主様
に推奨することとなりました。深夜電力の時間帯に基礎
スラブの上に別途造営した蓄熱スラブに翌日分の必要熱
量を溜める原理で、玄関から暖かいのと押入も含めた前
室が同一温度であることと、機械音や送風の不快感が一
切無い点、ランニングコストが安いという点で、極めて優
れた暖房システムです。LDKに大きな吹き抜けを設置
したのも1階と2階の温度差を平準化する為で結果、期
せずして明るいリビングダイニング空間が生まれました