数寄屋門 

1989年竣工
大阪府泉大津市


既に住宅は有るので門屋だけの設計をと依頼されました。事務所を和歌山に開業した時、
大学・大学院の時のゼミの教授から紹介を受けた、東大阪市の庭園設計家からの依頼で
した。開業して初めて入ってきた、設計事務所らしいワクワクする仕事、村野藤吾に心酔
する小生にとって数寄屋建築は個人的には大好きで是非やってみたく既に色々観て廻って
研究していたものの実作が無かったので先ず設計するという視点で、色々な数寄屋造りの
門屋の事例を調査・研究し尽くし自らの好みを先ず把握してから設計に取り掛かりました。
門屋は4本足で建てて風圧に対して安定させる(海岸に近いため)ものの、同じく木造で造
る塀部分は門屋とは『無関係の関係』にした方がスマートに見える事を確信。方向性が決ま
れば後はディテールを細かく詰めるだけ、坂倉の修業時代ですらやったことの無い、憧れの
『数寄屋建築』。興奮して図面を嬉々として描きました。年配の棟梁に初めて図面を見せた
時、此れは面白いので是非やらせてもらいたいと仰られ持ち前の技術で見事に納めてくだ
さいました。小住宅が建つほどの予算を掛けて頂き満足のいくものを造り上げてくれました

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