太寺の家

兵庫県明石市
2018年俊竣工



小住宅でありながら、どうすれば狭く感じない空間が造り得るか、という点と
子供が巣立つまでの間、どうすれば家族同士のコミュニケーションをスムー
ズに形成できるるか、という点を考えた結果、此の敷地の場合、2階LDK
が最も適している、と考えました。ご予算から割り出した延床面積、それか
ら割り出したLDKの面積を如何に大きく見せるかと考えれば、通常は天井
に隠れてしまう、小屋裏空間を室内側に取り込み、構造梁アラワシで化粧で
見せれば実質の室面積より遥かに空間の拡がりを感じることが出来ます。
また野地板を見せる納まりから屋根を外断熱通気工法とした事で、断熱性
は飛躍的に向上、結果的にはBELS(べルス)の性能表示基準を達成しまし
た。また照明計画については以前「稲城の家」で行った手法を採用、小屋
裏部分を照らすことで、柔らかな光に包まれるような空間が出現しました。