WHITE ANGLE


2011年竣工
和歌山県和歌山市


広大な田園風景が、どこまでも拡がるような素晴らしい敷地、そんな中の一軒家です。当初は
お施主様が長年憧れていた、ウッドデッキのあるプランでした。ところが御親戚の中に大反対
される方がいらっしゃってお悩みされているうち、遂に断念されました。最初は良くても月日が
経つうちに屋外に曝されているうちに腐ってくる、という理由でした。耐久性の高い樹種を選ぶ
事、浸透系の木材保存塗料を小まめに塗る事、防湿用の土間コンクリートを打つ事、等々で
出来ますと説明しましたが、それでも心配だと云われ、結局断念されたのです。それで平面計
画が固まり終盤を迎えた時、お施主さんがやっぱりLDKの前にウッドデッキを付けたい、と仰
られて困り果て、最後の切り札として、出したのが「じゃ、屋根掛けましょうか?」というアイデア
でした。2008年竣工の【黄色い屋根の家】での実例を見て頂きました。屋根だけだと風が舞
うと、デッキは簡単に濡れてしまうので、ポリカーボネートの屋根を掛け、目隠しを兼用した横
ルーバーで囲ってしまえば通気が出来るし、光も入る、目隠し、防犯機能も有る、というご説明
をして即、採用となりました。更にこの建築では反対側に、物干し場を予定していたのですが
そこも同じようにポリカーの屋根を掛け(太陽光を洗濯物に当てるため)同じように、ルーバー
で囲むと、少しくらいの雨でも濡れないし、洗濯物を往来から見えにくくするし、夜に洗濯物を
安全に取り込みやすい、等々のメリットが出ます、とご説明して採用されました。様々な利点
のある『両面屋根付きルーバー』ですが竣工してからもう一つ利点を発見しました。オープン
ハウスを開催した日が梅雨時の大雨で、期せずして横ルーバーが雨除けになる事を確認し
たのも有りますが何より、両側のテラス窓を全開すると通風が殊のほか素晴らしく、湿度の
高い時に不快なエアコンに頼らずとも快適な風通しを産み出す長所を発見したという訳です



撮影 今西浩文


建築データ

建築場所/和歌山県和歌山市
施工/城善建設株式会社
構造/木造軸組工法2階建て
基礎/ベタ基礎・湿式柱状改良
敷地面積/352.81u
建築面積/89.43u
延床面積/139.11u
工事期間/2011年1月10日〜2011年6月14日
撮影/今西浩文/アトリエワンデザインスタジオ

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