無鄰菴
むりんあん
京都市左京区南禅寺草川町
1894年~1896年
無鄰菴は山縣有朋自ら構想、琵琶湖疎水を引いて浅い流れを配し
た池泉回遊式庭園を造る、という自身のアイデアを若き日の七代目
小川治兵衛に命じたもので、以降の東山山麓の別荘の雛形を生み出
す先鞭を付けると共に、以降の小川治兵衛の庭園スタイルの原型を
生み出す契機となりました。庭園の広大さに較べて圧倒的に小さな
存在の建築ですが、その内部から見える、東山の山並みを見事に借
景とした庭園の見せ方が殊の外、素晴らしく日本伝統の庭園と建築
の本来の関係性が良く分かるという意味で大変勉強になる事例です
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