閑谷学校

1670年~1673年
岡山県備前市

江戸時代前期、岡山藩によって庶民のために開かれた日本最古の学
校建築です。旧閑谷学校として特別史跡に、そして講堂は国宝に指定
されています。小生が最も注目するのは講堂では無く、その付属施設
付近に観られる、豊かな内部空間の素晴らしさです。谷崎潤一郎氏が
維新後の日本で徐々に廃れゆく江戸情緒に対する警鐘を鳴らしたのが
あの陰翳礼賛(1933~1934年)でしたが彼の云う江戸情緒が濃密に
残っているのが、此の閑谷学校なのです。無垢の板間の、先に在る障
子と格子から漏れ入る光が仄かに構造丸太や漆喰壁を照らしています





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