唐招提寺


創建年759年
奈良県奈良市五條町

唐招提寺は鑑真和上が朝廷から新田部親王の旧宅跡を朝廷から譲り
受け寺を建設したものです。唐の高僧だった鑑真が当時の航海が命懸
けだった事と出国は国禁であったにも拘わらず、自らの信念に基づき
743年の、第一回目の渡航の失敗から数える事、753年の6回目の渡
航で漸く来日を果たしました。しかしその代償は余りに大きく既に66
歳になっていたうえ失明すらしていました。そうした経緯で建設された
数々の伽藍のうち、鑑真の生前に完成したのは講堂(760年竣工・国
宝)だけでした。その講堂は平城宮の東朝集殿を移築・改造したもの
です。後に金堂、御影堂、新宝蔵等々、伽藍が続々と整備されてゆき
ます。此の伽藍には国宝・重要文化財と数多くが指定されていて如何
に国家の威信を掛けて整備していったかが覗えます。そうした建設の
経緯も有ってか、境内は穏やかで高雅な雰囲気に満ち溢れ心が癒さ
れる霊的パワーに充溢していることも有り時折息抜きに訪れています





PROFILEに戻る