姫路天満の家 オモヤ
築百年の古民家リノベーションの事例です。古い部分と新しく仕上げた部分とがシームレスに繋がるよう、滑らかな連続性を意識しデザインしました。素材的には時間の蓄積した既存部分に応答できる、重厚感の有る無垢素材を厳選。また間接照明の技術を凝らし、昼間とは違う「夜の雰囲気」が堪能できる設計としました。紙を二重に貼り重ねると光の濃度が変わる事を応用した新しいデザイン障子を初めて試行。また無闇と明るい空間ではなく、適度な翳のある空間こそ素材がより美しく映えると指摘した文豪・谷崎潤一郎氏の「陰翳礼賛」が著された時代と同期する美意識を試みた設計事例でもあります。
建築分類:リノベーション
建築地:兵庫県
竣工:2020年3月
延床面積:198㎡