姫路天満の家 ハナレ
生前、アトリエとして使われていた平屋建ての「離れ」を改装し、亡きご主人が定年退職後の趣味・仏像彫りで遺した四、五十体の作品を展示する空間に、というのがクライアントのご要望でした。天然木を彫って精巧に造られた作品群は美術品とも云え、其れ等を展示・保管する空間の内装は石油由来等の人工材ではなく、機能性の有る無垢素材で仕上げるべきと考えました。調湿性・消臭性の高い寒水入りの珪藻土で壁を左官し、また抗菌性の高い柿渋和紙を天井全面に貼り、床は無垢板で仕上げました。
建築分類:リノベーション
建築地:兵庫県
竣工:2018年7月
延床面積:44㎡