二つのパティオのある家
普通の規模の住宅ですが、想い出深い仕事でした。当時まだ住宅での大した実績も無い中、設計者としてご指名頂き、予算配分の難しい内容でしたが、長らく構想していた日本伝統の「透ける」空間が初めて実現できた建築。この仕事で試みた様々なデザイン手法は、後々の多くの住宅で更に展開。そういう意味では住宅設計の「原点」とも云える仕事です。リビングルームに居てウッドデッキ敷きの南庭と北庭を同時に眺められ、また「蓋の出来る」吹抜けと併せ、空間の拡がり感を堪能できる空間構成です。
建築分類:新築
建築地:大阪府
竣工:2003年3月
延床面積:115㎡