南大阪の家
建て替え前の広大な敷地には、クライアントの祖父母が遺した古いお屋敷が有りました。設計に着手する前に案内され、ほぼ廃屋となり掛けていた室内を一緒に歩きながら、クライアントが幼い頃に此処で遊んでもらった記憶の染み付いた建具や造作を幾つかピックアップ。再び使えそうなモノを選び出し採寸して設計に組み入れる事としました。全体的に漆喰塗りの白い空間ですが無垢材で製作した木の手摺や格子を敢えて組み入れ、旧家屋の「想い出」が違和感なく溶け込み易いよう配慮して設計しました。
建築分類:新築
建築地:大阪府
竣工:2012年11月
延床面積:128㎡